楽できちんと着られる補正とは
加藤咲季です。
前回、補正についてのお話をしておりましたが、
今日はその続きになります。
▼前回のブログはこちら▼
今日お話しするのは
「楽できちんと着る為に補正はどの程度した方が良いでしょうか。」
という部分についての回答です。
これはもう明確で、私がいつも言ってることでもあります。
補正は
“身体の凹んでいるところに入れましょう”
これ、当たり前のように思えるので
言われても「ふーん、そりゃそうよね」と流されてしまいがちなのですが、
そう言いながらできていない人がかなり多いのです。
”体の凹んでいるところに入れる”
ということは、
”出ているところには入れない”
ということです。
これを本当の意味で理解するのはなかなか時間がかかります。
まずやることは、ご自身の身体と向き合うことです。
どこが出ていて、どこが凹んでいるのか。
正面から見た時に出ているのは、お腹なのか腰なのか太ももなのか。
横から見た時のお腹側と背中側それぞれどこが出ているのか。
腰回りのくびれはどの程度あるのか。
裸になって全身鏡でじっくり見てみましょう。
直視したくない気持ちもよく分かりますが、
美しい着付けをするためにはまず自分を理解することが大事です。
どこが出ていてどこが凹んでいるかが分かれば、あとはいかにその差を埋めるかを考えます。
まず、出ているところは可能な限り引っ込めます。
胸が大きいのであれば機能的な和装ブラをしたりサラシを巻いたり、
下腹が気になるようなら裾よけできゅっと引き上げることもできます。
太ももやお尻を引っ込めることはできないので引っ込めるにも限界はありますが、
少しの変化で着やすさも変わってきます。
出ているところを可能な限り引っ込めた上で今度は凹んでいるところを埋めましょう。
この時に大事なのが、先ほどお伝えした
”出ているところには入れない”
ということです。
わかりやすい例を挙げると
いわゆる腰肉のところに入れてしまう人が多いですかね。
オブラートに包まず言いますが、
腰肉の上にさらにタオルを入れたら、余計にピーマン尻が強調されてしまいます。
自分の体のどこが出ているのかをきちんと把握していれば
そういったことを防げるだけでなく、もっと良い体に魅せることもできるわけです。
ただ、自装ではどうしても見えない部分があると思います。
ですので、補正をしたら必ず補正したところを手のひらでなでてください。
変に盛り上がっているところがないか。
タオルと体の境目に段差がないか。
(境目がわからないくらい滑らかにしたいです)
変に凹んでいるところがないか。
触るとわかります。
凹みを上手に埋められていれば着心地もかなり楽になります。
身体に合っていない補正をしたり、変な姿勢のまま補正をすると、着ていて辛くなります。
前回お話しした通り、補正は最もパーソナルな部分なので
「タオルをここに何枚入れれば楽になりますよ」
と言うことはできません。
こればかりはしっかりと身体を見させていただく必要があります。
ですが、補正の考え方としてはお伝えした通りになります。
この考え方が補正の土台になるので昨日と今日のブログはぜひ
繰り返し読んでいただきたいと思います。
追伸:
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