4月の夏日、何を着ますか?
加藤咲季です。
いやー、暑い!
暑いですね!
今日の東京の昼間は
本当に夏のようでした。
この時期になると
必ず増えてくるのが
「何を着たら良いですか?」
という質問です。
着物は6月と9月が単衣、
7,8月が薄物、
その他が袷を着るんだって
よく言われていますよね。
その基準で考えると、
今日は26℃の夏日にもかかわらず
袷を着なければならない
ということになります。
でも、それはどう考えても
無理じゃないですか。
特に今の時期は
体が暑さに慣れていないので
本当に危険です。
それに、
この暑い中
袷を着てるなんて、
見てるこっちが暑苦しいですよ。
ですから
暦だけを見て
着るものを決める時代は
もう終わりました。
そもそもカジュアル着なら
何を着ようが自由ですからね。
25℃以上の気温を夏日って言いますが、
これって着物を着ること前提で
言われてるんじゃないかってくらい
しっくりくるんですよね。
どういうことかというと、
夏日になったらやっぱり
「薄物」がちょうど良いんです。
昔は、
真夏でも30℃まで上がるのは
珍しかったと聞いたことがあります。
ということは、
真夏でも25〜30℃くらいだったわけで、
その気温で薄物を着てたってことですよね。
どうりで夏日に薄物が快適なわけですよ。
私の中での基準は、
20℃以下:袷
20~25℃:単衣
25℃以上:薄物
30℃以上:頑張って薄物
35℃以上:外出危険
です。
暑さの感じ方は人によって違うので、
みんなが快適とは言い切れませんが、
大体の人はうなずいてくれるんじゃないかなと思います。
とはいえ、
「季節外れの暑さ」は
やっぱりちょっと難しいですね。
今日みたいに、
4月で夏日という時。
気温だけを基準に考えれば、
薄物が快適だと思うのですが、
さすがに4月に薄物は早いです。
暦上での”四季の感覚”は
日本人に馴染み深いものです。
洋服で考えると
分かりやすいかと思うのですが、
いくら暑くても4月は
「春物」の服を着ませんか?
夏物はまだ着ないですよね。
(というかまだ出してもない人が多いかと思います)
4月はまだ「春」だから、
「夏」の服はやっぱり
違和感があるんですよね。
つまり、
暑くても4月だったら
単衣で頑張ろう!
ということです。
暦だけで判断せず、
気温だけでも判断せず、
両方を加味して
良い落とし所を見つけることが、
今の着物の着方かなと思います。
って言われても
よくわからない人もいると思うので、
次回、具体例をお話ししますね。
どこで体温調整をするとか、
そういったお話をしていこうと思います。
追伸:
今日は暑かったけど
明日はまた冬の気温なんですよね…
追追伸:
すらっと着物を着こなす
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